1.鬼の来る日
次男ユーの通う保育園の節分に来る鬼は、他の園とは随分違う。
今の幼稚園や保育園に訪れる鬼は、イベント感が満載の楽しい遊んでくれる鬼が多いと聞きます。
ユーの保育園は下準備から演出まで、鬼の存在がリアル。園児たちはこの世に鬼がいると信じて疑わない。
節分も近くなってきたある日、鬼から手紙が届いた。おどろおどろしい墨文字と鬼の絵がかかれ、園児たちは緊迫した雰囲気になった。(※手紙はイメージ。実際は和紙と墨文字のリアルなもの)
手紙が届いてから、鬼とどう戦うのか、クラスで先生と作戦をたてた。
生活発表会でクラスで「龍の子太郎」を熱演したお話の中に、天狗様に木の実酒をついでもらって百人力を授けてもらう場面がある。天狗様に力をもらおうという話になったようです。
そこで、保育園に隣接する神社にいって天狗様に書いた手紙をお供えして、思いを届けたようです。
そして鬼の日がきた
その日の給食は、巻き寿司などの節分料理。
これは間違いなく鬼が来る日だと確信した子供達が、朝からヒソヒソ、ソワソワ落ち着かない。
緊迫した子供達の中に、天狗様から、手紙と力が山のように湧くお酒(ノンアルコール)が届いた。(※手紙はイメージ。実際は和紙と墨文字のリアルなもの)
そして天狗様から届いたお酒を飲んだ子供達。
ユーはというと、、、
すると、、ユーの奇跡の瞬間にご注意ください
そして、クラスメイトの子供達の、奇跡の様子です
教室内、騒然。
そこへ、鬼が来たとアナウンスが流れました。
窓から園庭を見ると、なんと鬼がめさめさ悪さをしています。
おままごとの道具や、ベンチもひっくり返し、木々を揺さぶって葉を振るい落とし、
呻り声を上げて乱暴を働いています。規格外の鬼です。
そして、教室に鬼が入ってきました。
そして、保育園の全クラスの子供達がホールに集まり、鬼を誘い込みました。
年長クラスが鬼を退治する役割を担っています。
まずは、天狗様からもらったお酒で鬼を弱らせるため、代表の子供が練習通りのセリフを鬼に投げかけました。
「杯を受けい〜」
すると、
鬼にお酌をする予定が
「自分でやりーや!」
と大物感のある発言の後、フェードアウト。
そして、鬼との相撲がはじまるも、
みんな、さぞかし「こんなの聞いてないよー」って感じだったに違いない。
ぶんぶん、投げられ、たちうちできない鬼。
保護者が保育園で見せてもらったこの映像には我が子は出てこず、おそらく最後尾に隠れていたと思う。
かなわない相手に、みんな泣き出しました。
最後は、ロールマットで、みんなで力を合わせて鬼をなんとか追い出し、騒動は落着したようです。
そして、その日、お迎えに行くと
この保育園の子供達が、鬼はいると信じて疑わない理由が、見せてもらった映像でわかりました。
リアルすぎる演出。なのだけど、思い切り背中にファスナーがついていました!子供達には目の前の鬼しか見えてない。
節分だけでない、全てにおいて、物語の世界の中で生きる演出が細かに日常の隅々に、保育園が用意してくれています。
そしてクラスの仲間への思いが強い保育園の子供達。物語への誘いは、子供達の仲間の絆を作ってくれ、どうすればいいか考える力をくれ、想像力を豊かにし、自分でどう行動すればいいかまでの動線を引いてくれています。そして自由な考えと発想力、生きる力の強い子供へと導いてくれています。
それが、この保育園の指針なのかなと思います。
この映像を見せてくれた保育園の懇談会の日、保育園の最後の懇談会となったので、泣くお母さんが多かったです。私も泣かずにはおれず、それだけの唯一無二の個性豊かな良い保育園だったと思います。
4月からは、公立小学校。私立保育園や幼稚園のようなそれぞれの個性のある教育がないのは残念だけど、保育園の豊かな教育を引き継いで、たくさんの経験をさせてあげたいなと思うこの頃、たぶん、できれば、、、。
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